混合管理技術(不溶化混合技術)

不溶化材を扱う上で重要なことは、
不溶化材と汚染土壌が適正に混合される「混合技術」
不溶化材と汚染土壌の混合精度を判定する「混合精度管理技術」
の2つです。
住友大阪セメントでは日本国土開発株式会社国土防災技術株式会社など技術保有会社様とも、
上記技術評価を実施しており、良好な試験結果を得ております。

不溶化混合技術

技術紹介例1:砒素汚染土壌

工場跡地より採取した自然由来と推定される砒素汚染土(性状は右表参照)について、マジカルフィックスを用いた処理試験を実施しました。
試験は、混合装置として、回転式破砕混合機(日本国土開発株式会社)を用いて、マジカルフィックスと汚染土の混合による不溶化状況を確認しました。
マジカルフィックスの添加量は、20、40、60kg/m3として試験をしました。

汚染土の概要
試験の流れ
  • 砒素汚染土壌
  • 回転式破砕混合機
  • 処理土壌
回転式破砕混合工法とは

円筒内で高速回転する複数本のフレキシブルなチェーンの打撃力で、地盤材料の破砕・細粒化(解砕)をすると同時に
添加材料を均一に分散・混合することによって、地盤材料の改良を行う工法です。

イメージ
試験結果

汚染土に、マジカルフィックスを回転式破砕混合機にて
混合処理することで、均一化されるとともに溶出量も
低減され、20kg/m3の添加量でも、環境基準以下と
なりました。
また、2年経過後も安定的に溶出低減効果を維持して
いることを確認できます。

《混合前》 《破砕混合処理後》
《溶出試験結果》 グラフ

技術紹介例2:フッ素汚染土壌

工場跡地より採取した工場操業由来(人為的汚染)と推定されるフッ素汚染土壌について、マジカルフィックスを用いた処理試験を実施しました。
試験は、混合装置として、回転式破砕混合機(日本国土開発株式会社)を用いて、マジカルフィックスと汚染土の混合による不溶化状況を確認しました。
マジカルフィックスの添加量は、20、40、60、100kg/m3としました。

汚染土の概要
試験の流れ
  • フッ素汚染土壌
  • 回転式破砕混合機
  • 処理土壌
試験結果

試験の結果、回転式破砕混合機にて混合処理をすることによって、マジカルフィックス添加量が多いほど、溶出低減効果は大きくなることが確認できました。
また2年経過後も安定的に溶出低減効果を維持していることも確認できます。

《溶出試験結果》

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  • 不溶化工法はこちら
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