土壌汚染に対する不溶化工法

原位置工法、搬出工法など不溶化材を用いた工法は多岐に渡ります。もちろん重金属・不溶化.comがご提供する不溶化サービス工法も様々。お客様のご要望や今後の土地活用方法などあらゆる視点から最適な不溶化・吸着層対策工法をご提案します。
不溶化工法対策事例

不溶化埋め戻し

構造例 イメージ 掘削した汚染土壌を、敷地内もしくは近傍の土地に仮置きし、その場所で不溶化材と汚染土壌を攪拌・反応させ不溶化し、土壌溶出量基準以下となった処理土壌を埋め戻す措置方法のことです。
また、埋め戻し後はシートによる覆い、覆土、舗装等、地表面からの飛散等の防止のため何らかの措置が必要となる場合があります。
特徴 搬出コストや洗浄、加熱などの処理費用が不要で低コスト
大量の処理を短時間で対応することが可能
攪拌処理機を別途用いることで、均一に不溶化材を汚染土壌と混合することが可能
土壌含有量基準及び第二溶出量基準以下の汚染土壌のみに適用が可能

※「不溶化埋め戻し」の他に、汚染土壌をその場所にある状態で不溶化する「原位置不溶化」工法も可能です。原位置不溶化の場合、一定の割合で採取した土壌が土壌溶出量基準に適合し、地下水汚染が生じていないことを定期的に点検・確認しなければなりません。

吸着層工法

構造例 イメージ 重金属等を吸着・不溶化する資材を敷設した地盤(吸着層)の上に汚染土壌を盛ることで降雨、土壌浸透水により汚染土壌が浸出する重金属等を吸着して捕集する工法です。吸着層工法を利用することで、原地盤と重金属等含有ずりの接触を防止することができ、また、地下水の水質を保全することができます。工法は、完全混合工法、待ちうけ工法、層状工法があります。
特徴 トンネルズリなど大量の汚染土を適切に盛土として利用できるため、低コスト
比較的容易な施工で対応が可能
不溶化埋め戻し工法と異なり、別ヤードにて処理する必要はない

掘削除去+一部不溶化処理

構造例 イメージ 掘削除去と不溶化処理を組み合わせた工法です。住宅地など売却部分は掘削除去し、駐車場など公共用地や賃貸として利用される箇所は一部不溶化処理をすることで、低コストかつ合理的に措置を施すことができます。濃度に応じた掘削除去と不溶化による効率的な処理をご提案します。
特徴 掘削除去と不溶化処理のジョイントによるトータルコストの削減が可能となり、全面掘削する工法に比べ低コスト
土地の利活用促進によるブラウンフィールド化回避へとつながる対応となる

土壌汚染に対する不溶化工法対策事例

掘削除去と原位置不溶化処理を組み合わせた事例

《概要》
分譲マンション開発時に重金属による土壌汚染が発覚しました。土地はマンション購入者の資産となってしまうため、汚染の除去が求められましたが、対策費用が高額となることから新たな対策手法が検討されました。

《対策手法》
その結果、売買(資産)の対象となる土地は掘削除去による対応をし、賃貸となる駐車場部分は不溶化処理埋め戻しによる対策が実施されることになりました。

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原位置不溶化処理事例

《概要》
ある工場を売却する際、重金属による土壌汚染が発覚しました。掘削除去等による対策では多額の対策費用が発生するため、不溶化による処理が採用されました。

《対策手法》
1番の採用理由はコストです。不溶化処理することで、売り手としては土壌汚染対策コストを安価に買い手としては土地の買値を安価にできました。
また、この売却された土地には別の会社の工場が建設されています。工場用地として新たに利用するといった土地利用用途を考慮して不溶化処理が選ばれたというのも理由の1つです。

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